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2026.03.21

ハウスメーカー選びは難しい?

この記事は、ハウスメーカーで家を建てたい!けれど、選び方が難しい…と、思っている方や、自分に合ったハウスメーカーを、どうやって選べばいいかわからない方へ向けてのものです。ご参考になれば。

 

・ハウスメーカー選びがなぜ難しいのか?

当センターにご相談に来られる方の多くは、これから家を建てたい!という方々です。ハウスメーカー選びをしている最中の、大半の方が「どこのハウスメーカーがいいのか?」と、お悩みを持っています。

確かに各社のHPやカタログをめくっても、展示場に足を運んでも「明確な違いが判らない…」ですよね。これがハウスメーカー選びを難しくしている要因の一つです。結局、大手はどこも一緒でしょ?そうであれば、営業マンとの相性・住宅資金で決めるしかないよね、と陥らないようにしたいものです。

 

・そもそもハウスメーカーってどんな会社なの?

当たり前のように耳にするハウスメーカー。実は、ハウスメーカーって、どんな会社か良くわかっていない方も、多いのではないでしょうか?色々と解釈はありますが、大手8社と呼ばれる会社は、次の8社です。

 

「積水ハウス」「大和ハウス工業(ダイワハウス)」「旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)」「パナソニックホームズ」「住友林業」「三井ホーム」「セキスイハイム」「ミサワホーム」

 

これらの会社は1950年代を契機に、いわゆるプレハブ住宅の開発・販売を手掛けてきました。戦後の住宅不足を解消すべく「一定の品質」を「短い工期」で、「大量供給」していくことで復興の一端を担ってきました。

令和になり、日本の住宅に求められるものが「量より質」に転換し始めましたが、ハウスメーカーの基本的な考え方は変わっていないと思います。

 

・ハウスメーカーは家を建てていない?

ハウスメーカーの家は「商品」と、読み替えたほうが理解しやすいです。各社が考えるいい家・優れた家を商品化し、ブランドコンセプトを付与して販売しています。自分たちに合ったオーダーメイドの家を建てるのではなく、商品としての家に自分たちが合わせて住むことになりますから、メーカー選びは「その商品が自分たちの価値観に合致しているか?」を注視していくことになります。

しかしながら、各社が提唱する「いい家」の違いがあまり判らないので、メーカー選びに悩んでしまう事になります。それは何故でしょうか?

 

・いい家の基準

住宅業界を統治しているのは国土交通省です。その国交省はざっくりと「高耐震住宅」と「省エネ住宅」を目指してくださいと掲げています。詳細は割愛しますが、そのような旗振りがあると、業界全体はそちら方面をみて家づくりを進めていくようになります。特に影響力のある大手ハウスメーカー(トップランナーと呼ばれる会社)は、まずは耐震と省エネを頑張るしかないのです。

であれば、必然的に「いい家のキーワード」は、耐震等級や断熱等級、Ua値、C値がわかりやすい指標になります。ほかにはパッシブデザインとか、ZEH、換気や空調効率などがいい家の条件(?)になってきます。これらのフレーズは展示場や各社のHPで懸命にアピールしていることは、お分かりかと思いますが、このような背景により、各社の「決め手」が目立たないわけですね。

ちなみに私が思う「いい家」の基準は、もっと別のところにありますが、それはまた別の機会に。

 

・好調な会社と苦戦している会社

現在の販売手法は大きく分けると2通りに分かれます。一つは、性能を前面に出す手法で、一番わかりやすいのは一条工務店(大手8社ではないですが)。もう一つは、雰囲気やイメージを前面に出すソフトブランディング。TREEINGというフレーズの住友林業が筆頭です。この2社は、業界内でも好調と評判です。一方、苦戦を強いられているのは差別化がしづらいミサワホームでしょうか。彼らのブランディングの「蔵」という間取りは、現在ではどの会社でも可能ですし、パネルのボンドが特殊で強い!と言われても消費者には刺さりづらいですもの。

 

結局、性能数値はどの会社も似たり寄ったりですから、差別化がうまくできない会社が苦戦をしているという印象です。

 

・木造と鉄骨造の違い

一つの方向性として、木造と鉄骨造を解説します。100点満点の家づくりは困難で、優先順位をつけて取捨選択していくことになります。家づくりのテーマで絶対に外せないのが「高断熱・高気密」であれば、まずは木造から検討を始めてください。一方「耐久性」が何より気になる・・場合には、鉄骨造です。木造の特徴はヒートブリッジの恐れが鉄骨造より低く、断熱や換気、空調計画も優位です。鉄骨造は腐食の恐れがない構造躯体で、虫害の心配も木造と比べて圧倒的に優位なためです。

もちろん木造でも鉄骨造でも、工夫をしている会社(商品)はありますが、原理原則としては、上記の特徴を持っています。

 

・営業マンのトークスキルに注意

みなさんがメーカーを決められない、悩んでしまう原因に、「営業マンのトーク」もあります。実際に、家づくりを開始してびっくりすると思いますが、営業マンが他社の悪口を言うネガティブトークはかなりの頻度で遭遇します。

例を挙げると、「ツーバイフォーは、壁の中が湿気で腐りますよ!」「だから全館空調を採用しているんです」や、「外壁を現場塗装するなんて信じられない!職人によって品質が変わってしまうので、確実なのは工場生産ですよ!」など。他にも上げればきりがないですが、こういった競合他社の排除トークは会社内でも共有化・教育されていて、打ち合わせの最中にかなり耳にすることになりますが、真偽は「??」なでたらめなトークが多いものです。

また、こんなトークも聞いたことがあります。木造メーカーの営業マンが「冬に公園のベンチに座るとき、鉄のベンチと木のベンチが有ったら、どっちに座りますか?」や、鉄骨造メーカーの営業マンは「構造ビルの上に、鉄製の橋と木製の橋が架かっていたら、どちらで渡りますか?」こんな心象トークにごまかされないようにしたいですね。

 

・まとめ

では、どうやってハウスメーカーを決めていけばいいのか?重要なのは、「なぜ家を建てようと思ったのか」「譲れない最優先事項はなにか」です。

人によって、敷地条件も違いますし、家に求めることも違いますから「誰もが満足する絶対正解」な商品は存在しません。打ち合わせを進めていくと、数値の競争や営業マンのネガティブキャンペーンに惑わされることもありますが、上記の重要2項目を必ず忘れずに、家づくりの打ち合わせを進めてください。

そして、お目当て複数社からの提案(多くは、資金計画と間取り)を、冷静に横並びにして比較検討しましょう。

面積、費用、設備グレード、内装グレード、性能スペックなど、可視化できるものは表にまとめて、甲乙をつけてください。正直、営業マンがいい人!などは、関係ありません(笑)。

もちろん、提案力が素晴らしく、頼りになる営業マンはいいと思いますが、一生懸命にやってくれているとか、頑張っている・・は、評価に値しません。

みなさんが、わかりづらいのは「間取りの良し悪し」ではないでしょうか。専門的な話になってしまうので、ここを見れば大丈夫!というのはないのが、正直なところです。しかも、その間取りが「構造」や「設備」も鑑みて、きちんと計画されているか?の次元になるとお手上げになります。そう言った比較や評価は、我々のような第三者にプロを頼って頂きたいと思います。

ご自身では内観デザイン、外観デザインの好みが合っているか?また、選択している部材(例えばフローリング材)や、材料の普段のお手入れなどをまとめて、比較すると見えなかった「決め手」が見えてくるかもしれませんね。

 

記事作成:市村崇

 

 

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