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2025.07.29

自分たち合っているのは?ハウスメーカーと工務店の違い

念願の注文住宅を建てよう!と思い立って、最初に悩むのは、「どこに頼もうか?」ではないでしょうか。安心感でいえば大手ハウスメーカー? いやいや、こだわりの家であれば工務店がいいのか?今回は、それぞれの家づくりの特徴を解説します。

ハウスメーカーの家づくり

ハウスメーカーは家という商品を販売しています。工法で言えば、大きく分けると3パターンで「木造」「鉄骨造」「ユニット工法」になります。木造は軸組み工法と枠組壁工法(ツーバイフォーやツーバイシックス)の2通り、ユニット工法は木造系と鉄骨系の2種類が販売されていますので、おおざっぱですが5通りの商品から、自分たちにあった(建てたい)商品をチョイスしていくことになります。

あえて、商品と呼んでいる理由は主に2つあります。これがハウスメーカーの家づくりの特徴と言えるでしょう。まず、ハウスメーカーは家を作っておらず、作っているのは職人です。2つ目は、世の中に訴求しやすく、多くの人に興味を持ってもらい、販売数(利益)を稼げるものを商品化しています。

多くの人に興味を持ってもらうために様々な工夫をしているのですが、もっともわかりやすいのは「いい家」というフレーズに、自社商品を載せることです。ここで、ハウスメーカーが考えるいい家と、皆さんが思ういい家にギャップがないのであれば、ハウスメーカーの話を聞いてみるのがいいですが、いい家のイメージにギャップがあるようであれば、時間の無駄になってしまうかもしれませんね。

ハウスメーカーが考える「いい家」とは?

基本的には、国交省が提唱する「いい家」をベースにしています(自社商品をベースに国交省の提唱に寄せていく、とも言い換えられます)。国交省が躍起になって住宅の「いい家化」を推進している方向性は2つあり、1つ目は地震に強い家です。これは当然、地震大国ニッポンでは最重要課題であり、人命を守るための政策になります。もう一つは省エネ住宅。現在の地球温暖化をなんとか食い止めようという各国と、足並みをそろえて国を挙げて「CO2排出量減」などを掲げています。またエネルギー(石油など)の多くを輸入で賄っているため、輸入量が減れば余計なお金が出ていかないこともあると思います。

この国交省の考えから、大手ハウスメーカーを筆頭に「いい家」とは、耐震性が高く、高気密高断熱(省エネ)をベースに商品開発、プロモーションが行われています。ですから、どのハウスメーカーもコマーシャルや広告でアピールしていく内容は似通ったものになります。

ここ数年のフレーズで言えば、耐震等級3や大空間、大スパンが耐震性と密接に関係しています。省エネに関しては、ZEH、Ua値、C値、第一種換気、太陽光+蓄電池などがそうですね。

工務店の家づくり

もともと、家は「棟梁に建ててもらう」というのが一般的でした。近所の棟梁(大工さん)が図面を引いて、知り合いの鳶さんや左官屋さんを集めて建築する。これが工務店の原点です。しかしながら敗戦を機に、大量の家を供給していかなくてはならなくなり、大工さんでだけでは全く足りない・・。戦後復興を早くするには、個人の力ではなく「企業頼り(悪く言えば質より量)」ということで、ハウスメーカーがプレファブリケーション住宅を開発販売していくわけです。そういった時流に飲まれ、いわゆる「昔ながらの工務店」数は激減し、現在に至ります。

現在の工務店は、かなり多種多様です。目安としては、年間棟数100棟以下の企業規模で商圏は自社から1時間圏内を設定しているイメージです。社長の経歴は様々で、昔ながらの4代目であったり、不動産出身、大工出身などバラエティーに富んでいます。ほとんどの工務店は木造で、差別化は以下のような事を、各社それぞれがチョイスしていると思います。

  • 高断熱は、付加断熱やW断熱で達成
  • 高気密に関してはC値の可視化。特に0.2以下など超高気密仕様も目立つ
  • 許容応力度計算のうえ、耐震等級3
  • 全館空調や一種換気、床下ダクトの空調方式
  • 外壁はメーカーではほぼ採用のない仕様を採択(例えばガルバ)
  • 内装は漆喰など湿式工法
  • 自然素材を採択した健康住宅
  • 造作洗面など、オーダー色の強い設備

それぞれの得意な事と不得意な事

ハウスメーカーが最も得意とするパターンは「いつも同じ家を作る」ことです。まったく同じ家を建てていくのであれば、規格住宅になってしまうので、「自由設計」をもちろん謡っていますが、基本的には社内ルールを守りながらプランニングしていきます。ですから逆なパターンは不得意です。いわゆる「完全オーダーメイドの家」は苦手としています。

一方、工務店の得意な事は、「何でもできます!」に近い姿勢の為、フルオーダーに近いセミオーダー住宅です。しかしながら、何でもできます=本当に得意な事ではないですから、あまり顧客に迎合せず「自分たちの信念」をもった家づくりをしている工務店さんがいいのは言うまでもありません。

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